つぶや記

京都で大学生をやっている松岡智之です。 新聞記事に突っ込んだり、読んだ本の感想なんかを徒然なるままに執筆します。

2008年10月

中山議員の日教組批判を「失言」と呼ぶな

最近の報道を見ていると、しばしば、中山成彬前国土交通大臣の「ごね得」「日本人は単一民族」「日教組は解体すべし」といった発言が一括りに「失言」と表現されている。中山議員に限った話ではないが、野党・マスコミは政治家の揚げ足取りが大好きなようだ。

中山議員の諸発言について、その中身を検証する報道はほとんど見られない。十分な補償があるにも拘らず天下国家の大事業たる空港拡張に協力しない人々や、大和民族が長い間強力な異民族と切磋琢磨する機会を持たなかったことによる民族的欠点を検証し、中山議員の発言の真意を国民に伝える報道を私は求めていたのだが、ほとんどのメディアは言葉尻を捉えて問題発言だと騒いでいるのみである。日教組批判については、日教組加入率と学力テストの成績に相関関係が無いとする分析があったが、中山議員が明らかに間違っているわけではない、つまり、中山叩きに使えない前者2発言の分析は少なくとも私の目と耳には入らなかった。(もっとも、中山議員は日教組の問題を学力低下のみとしているわけではないが)

「失言」とは言うべきではない言葉を意味する。ある発言を「失言」と呼ぶことは、問答無用で誤りだと断定することと同じである。「ごね得」「単一民族」発言は、私としてはもっと深い議論が聞きたかったものの、中山議員本人が撤回し謝罪した以上、「失言」と称されるのはやむをえない。しかし、日教組批判については、中山議員は撤回していない。中山議員が政治家としての信念を持ってそう言っているからだ。
中山議員の主張に対しては賛否が分かれるところだろう。しかし、彼の主張に反対だからと言って、公正中立を謳うマスコミが失言=誤りだと一方的に決め付けるような論調には私は納得できない。日本の政治家は軽くなったとしばしば言われるが、マスコミもまた軽い。


【参考記事】

「日教組批判は取り消すわけにいかない」中山前国交相インタビュー(上)


「徹底してやるしかないんじゃないの」妻の言葉に押され 中山前国交相インタビュー(下)

組合と学力に関連性はあるか? 低学力地域は日教組票多く

麻生総理所信表明演説 マスコミは民主党への批判・質問ばかりだと言っているが

 9月29日に麻生新総理による所信表明演説が行われた。その内容はなかなかのものであったが、野党・一部のマスコミは「民主党への批判と質問ばかりで所信表明演説になっていない」と反論している。あたかも、「首相は国政の方針を明らかにする所信表明演説の場で民主党批判に終始した」と言わんばかりである。

 確かに、麻生首相の所信表明演説の中には民主党への批判、問いかけがいくつか見られた。しかし、野党・マスコミが主張するように、そればかりを延々と言い続けたわけではない。

 具体的数値をもって示すならば、私が測定したところ、所信表明演説が21分余りに対し、民主党への言及に要した時間は3分24秒である。大半の時間が日本が抱える課題とこれからやるべき政策ついての主張に費やされていた事は、所信表明演説全文を読むか映像で見た人には理解できるだろう。

 内容としては、日本を強く明るい国にすると冒頭で述べ、景気対策の実行、財政再建は日本の繁栄のための手段であって目的ではない、改革による成長、などの経済・財政面で小泉改革からの軌道修正を主張し、暮らしの安心については、長寿医療制度の見直し、医師不足、雇用問題、食の安全などに言及している。さらに、外交については、日米同盟の強化やインド洋給油活動の継続を主張している。これらの問題について民主党への批判に近い逆質問があったが、対立する考え方と対比させながら自説を展開することに何の問題があるだろうか。
 私が思うに、麻生演説は所信表明演説としては十分、必要水準に達している。後はそれをいかに具体化し実現するかである。

 それでも、野党議員は「麻生演説は民主党への質問・批判ばかりである」と言っている。彼らは全員本会議場で寝ていたのだろうか。それとも、国民を騙し、扇動しているのだろうか。いずれにせよ、国会議員としての資質を疑いたくなる。

 もっとも、野党議員が敵である自民党・麻生政権の印象を悪化させるためにあの手この手を使うというのは選挙戦術として理解できなくもない。私が問題にしたいのは、マスコミの報道姿勢についてだ。例えば、朝日新聞は9月30日の社説において「いつもなら、新しい首相は政治理念を語り、新政権で目指す政策の青写真にもっと力を込めるところだ。だが、衆院の解散・総選挙が目の前に迫る。崖(がけ)っぷちに立つ自民党政権のトップとして、とても大仰な所信を語っている余裕はないということか」と記述している。私はニコニコ動画という動画サイトで所信表明演説を見て「大仰な所信」を堪能したのだが、それは完全に無視されている。テレビのニュース番組もほとんどがこのような具合だ。

 本来ならば、所信表明演説の内容を紹介し色々と批評を加えるのがマスコミの仕事であるのに、今回はその内容を無かった事にしている。かつて、小泉元首相が郵政選挙を断行した際、マスコミが自民党に有利な報道を行ったことを反省する旨の事を述べていたキャスターが何人かいたが、今回の偏向報道はそれ以上に悪質だ。


 なお、所信表明演説は以下のリンク先で確認することができる。平均的な政治家の演説よりも分かりやすく、その人の考えを理解しやすい内容になっているので、時間があれば是非読むか視聴していただきたい。

首相官邸サイト「第170回国会における麻生内閣総理大臣 所信表明演説」


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