石原豊昭『債権なにがなんでも回収法』
貸した金や商品の代金の取立てについて、波風の立たない穏やかなやり方が相手に強烈に嫌がられるやり方、若干違法性のあるやり方まで、債権回収に使えるさまざまな方法を紹介している。
本書では法律の話はもちろんあるが、それがメインではない。債権回収の2要素は「支払い意思」と「支払い能力」である。相手が借金を返す気が無いと訴訟など面倒な手段を用いなければならなくなる。どのように債務者を追い詰め、借金を返す気にさせるかなど、駆け引きのやり方について説明している。債務者への圧力のかけ方もいくつか紹介されているが、債務者の自宅へ夜討ち朝駆け、さらに、第三者の同情を得て債務者がその地に住みづらくなるように「頼むよ、ナ、頼む、返してくれ」と言うなど債務者がバツの悪い思いをするような演出をするとよい、という方法には感銘を受けた。他にも、どこの悪徳弁護士だと突っ込みたくなるような方法が紹介されている。
法学部生など、債権法(民法)を学ぶ人は、これから学ぶことが債権回収にどのように使われるのかを知るために、本書を読むことをおすすめする。
貸した金や商品の代金の取立てについて、波風の立たない穏やかなやり方が相手に強烈に嫌がられるやり方、若干違法性のあるやり方まで、債権回収に使えるさまざまな方法を紹介している。
本書では法律の話はもちろんあるが、それがメインではない。債権回収の2要素は「支払い意思」と「支払い能力」である。相手が借金を返す気が無いと訴訟など面倒な手段を用いなければならなくなる。どのように債務者を追い詰め、借金を返す気にさせるかなど、駆け引きのやり方について説明している。債務者への圧力のかけ方もいくつか紹介されているが、債務者の自宅へ夜討ち朝駆け、さらに、第三者の同情を得て債務者がその地に住みづらくなるように「頼むよ、ナ、頼む、返してくれ」と言うなど債務者がバツの悪い思いをするような演出をするとよい、という方法には感銘を受けた。他にも、どこの悪徳弁護士だと突っ込みたくなるような方法が紹介されている。
法学部生など、債権法(民法)を学ぶ人は、これから学ぶことが債権回収にどのように使われるのかを知るために、本書を読むことをおすすめする。