読書メモ

古田博司『新しい神の国』ちくま新書


真面目な学者への「茶化し」は江戸時代からの庶民文化。2ちゃんねらーもその延長。(P110〜116)

日本の右傾化は左翼が嘘をつきすぎた反動によるもの。
文化大革命礼賛。北朝鮮「地上の楽園」。拉致はない。核開発は無い。
(P.117〜119)
左翼は多人数という数の力に依拠し、マイノリティの右の意見を無視し、学会・官界・マスコミでの権益を最大限に伸張させ、人脈・名誉・論壇を独占し、人の諌めを聞かなくなった。それが日本の左翼を堕落させた原因だろうか。(P.119)


 とまぁ、日本の左翼に手厳しい指摘をしている。早い話、日本の左翼はだらしないと。

 あと、第1章では、神道についてちょっと醒めた解説。
 日本人は無宗教だとしばしば言われるが、正月には初詣に行ったり、受験前にも神社に行ってお祈りしたり、祖父母と住んでいる人だったら家に神棚があったりと、多くの日本人にとってはやはり身近な存在だろう。
 そんな神道をちょっと離れた所から解説している本書は、身近過ぎてよく分からない神道の概観を把握するのによいかもしれない。





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