イザ!:生活保護詐取、「ノー」と言えない行政側の事情

 昨年度の生活保護不正受給額が90億円に上った。通院費という名目で数十万円のタクシー代や飛行機代を出させたり、行ってもいない病院への通院費百万円以上ということも。そうかと思えば、生活保護をもらえずに餓死する人も。

 この事件とは直接関係しないが、どうも生活保護の水準は高すぎるのではないだろうか。一人暮らしでも、生活扶助が月額8万円程度、それとは別に住宅扶助3〜5万円、医療費全額、介護費全額、教育関係も何万円か出て、税金や社会保険料も取られず、10万円は軽く超える。私の支出よりも2万円以上多いだろう。

 これが全員に行き渡って財政が成り立っているのであれば文句は無いが、実情はもらえずに餓死する人間が出る一方で財政は破綻寸前である。

 生活保護は最低限度の生活の保障のためにあるはずだ。声の小さい人間が切り捨てられては意味が無い。予算に限りがあるのであれば、一人当たりの支給額を下げてでも全員に行き渡るようにすべきではないだろうか。