本日、テレビ朝日の「ワイド!スクランブル」で、福岡市立こども病院の移転問題が報道された。

こども病院は新生児の心臓手術など高度な医療を行っており、県外からの患者も多い。場所は福岡市の中心部にあり、交通アクセスはとても良いが、老朽化とスペース不足で建て替えが必要だという。特にスペース不足は深刻で、集中治療室では機械や台車を動かすために他の機械を移動させたりと、迅速な医療はできそうにない状態だった。病院関係者の話によれば、スペース不足による混乱でいつ事故が起きてもおかしくないという。

そこで、広い土地を確保できる人工島に移転しようということになったのだが、それに市民・患者は猛反発。その理由は交通アクセスの悪さだ。人工島は福岡市の北東部にあり、地下鉄駅からすぐの現在の位置からすれば不便だ。しかし、バスの増便は西鉄バスがやってくれるというし、都市高速延伸の話もある。バスを使えば天神まで20分だ。福岡県の片田舎に住んでいた私としては、不便とは感じない。

市の説明会で、市側は「医療の質を上げたい」と言っているのに対し、患者家族と思われる人が「アクセスが最も大事だ」と反論した。なんというエゴだろうか。自分の見舞いの手間が少し増えるのが嫌で、安全な医療など、どうでもいいと言っているようなものだ。この病院に来るのは大学病院級の重病患者だ。少しくらい遠くても我慢しろ。何も東京に行けと言っているのではない。20分バスに揺られるだけでいいのだ。

この番組を見た限りでは、私は福岡市側の主張に賛同する。

ただ、気になる点がある。まず、ヘリコプターでの搬送はできるのか、ということだ。人工島上空は福岡空港に発着する飛行機の通り道だ。ヘリはスムーズに病院に行けるのかな。

【追加情報】
今のこども病院にはヘリポートが無く、ヘリで緊急搬送される患者は中央区の九州医療センターで降ろされ、陸路で搬送されているそうだ。それに対し、移転先は福岡空港の管制圏内だが、現在の運用では、ドクターヘリは待たされても数分だという。ヘリによる搬送を考えるならば、移転したほうがいいかもしれない。

関連記事
こども病院どこへ:福岡市説明会を前に/4 ヘリ搬送 /福岡 - 毎日jp(毎日新聞)

あと、地震の時に橋が壊れたら孤立する、埋立地は液状化現象の危険がある、という反対意見がある。これは「お見舞いに行くのに20分余計に時間がかかる」という苦情とは違って、少し考える必要がありそうだ。
もっとも、福岡市は埋立地が多いから、それを気にしだすともっと不便な場所になりそうだ。