障害者団体向けの割引郵便制度の悪用をめぐる虚偽公文書作成事件で、「凛の会」に障害者団体証明書を発行するよう依頼したとされる国会議員の名前が出ない。

当時の厚生労働省障害保健福祉部部長は「民主党幹部の国会議員」から「凛の会」への対応を依頼され、審査担当の部下に伝えた。(6月16日朝日社説

こちらの記事によれば、産経新聞社がその議員事務所に取材したところ、「凛の会」とは関係ないとのコメントを得たそうだ。ということは、この疑惑の議員が誰かは分かっているという事だ。同様の内容は他の報道でも見ることができる。

また、多くの報道では、証明書発行を依頼した人物を単に「国会議員」と報じ、政党すら分からないようにしている。

なぜ、マスコミは政党名あるいは議員名を伏せて報道しているのだろうか。こういった汚職事件の場合、国会議員に関与の疑いが生じたらたとえ本人が否定していても名前くらいは出るだろう。

もし、議員の実名を挙げて報道すると、その議員は疑惑の中心人物をして扱われ、議員はもとより所属政党の人気も低下するだろう。民主党が不利になるような報道を自主規制しているのか。

ちなみに、報道によれば、証明書発行の依頼を受け入れた理由として、障害者自立支援法をスムーズに通すためだという。同法には民主党は反対だった。もっとも、反対の仕方(黙って反対票を投じるか、審議拒否などで徹底抗戦するか)によって法案成立の難易度は変わってくるから、職権を濫用して野党議員の便宜を図るメリットはあると思う。