今ではインターネットという便利なものがあり、情報は世界中を駆け回る。
シリアの人々も、ヨーロッパに逃げれば向こうのボランティア団体が暖かく迎えてくれる、食うに困らないらしいという情報を得ていることだろう。

戦争や迫害で危険な国にいる人は、昔だったら遠い異国のことはよく分からなかっただろう。

自分や家族の命を守るために行動を起こす勇気と行動力のある人は、昔は暴虐なる政府を倒す方向に向かいやすく、今では異国に逃げる方向に向かいやすいのではなかろうか。
それによって、アサド政権やイスラム国のような連中がいつまでも居座り続けるのではなかろうか。

かといって、難民を拒むことが人道かと問われれば肯定し難いが。