つぶや記

京都で大学生をやっている松岡智之です。 新聞記事に突っ込んだり、読んだ本の感想なんかを徒然なるままに執筆します。

書評

スノーボール 

ウォーレン・バフェットの伝記「スノーボール」を図書館で借りて読んでみた。

オハマの賢人と讃えられる、世界で2番目の大金持ちの投資家の物語を読めば、自分の株取引において得るものもあるだろうと期待して。

しかし、それは難しい。

ウォーレンは、買った株の値段が上がって儲かりましたラッキー、って投資家ではない。

傾いた会社の発行済み株式の数%数十%を購入し、取締役に名を連ね、信用できる部下や仲間をトップに据えて会社を再建させ、株価を上げるパターンが多い。大したビジネスマンだと思う。しかし、100株1000株持ってヒィヒィいってる自分の参考になる話ではない。

感想「中村屋のボース」

久しぶりにブログを書きます。

先日、図書館で中島岳志著「中村屋のボース」を借りました。

これは、ラース・ビハーリー・ボースの生涯を描いた本なのだが、私はR・B・ボースを知らず、目次からインドの独立運動家であること、太平洋戦争中のインド国民軍の人であること、ということを読み取り、チャンドラ・ボースの変名か何かかと勘違いした。

R・B・ボースはインドで過激な独立運動を行い、イギリス政府から逃れるために日本に亡命するが、日英同盟下の日本政府はボースを国外追放にした。しかも、期日を短く設定し、アメリカなどに逃げることはできず、このままでは強制送還されイギリスによって処刑される。それを頭山満などが救い、新宿のパン屋、中村屋に匿われることになった。のちにボースは中村屋の娘と結婚し、その縁で中村屋が喫茶部をオープンする時に、日本で初めてとなるインド式カレー「インドカリー」を伝えた。このインドカリーは「恋と革命の味」と呼ばれ今もある。今度東京に行ったら食べてみたい。


最近、伝記をよく読むのだが、これはなかなか面白い。今まで知らなかった人と人との関わりがあったと気付く。
例えば、この前読んだ小島恒久著「向坂逸郎 その人と思想」で、向坂が岩波書店の創業者岩波茂雄の世話になったと書いていた。また、私の住むところの近くの熊本県荒尾市には宮崎滔天がいて、孫文などを支援している。そして、「中村屋のボース」では、ボースが警官の目を盗み中村屋に逃げる場面に岩波茂雄や宮崎滔天が出てくる。そういうつながりというのは面白い。

感想「九州における近代産業の発展」

 小島恒久著『九州における近代産業の発展』を読んだ。

 幕末の佐賀藩、薩摩藩、長崎における集成館などの製鉄事業、三池炭鉱、高島炭鉱、釜石製鉄、八幡製鉄、三井化学、チッソなどの成立発展の経緯についてまとめた本である。

 私は九州山口近代化遺産群が世界遺産暫定リストに入ったことをきっかけに地元の明治期の遺構に興味を持ち、こういう本を読んでいる。現在では九州は日本経済において大きな存在ではないが、幕末明治期には西洋の先端技術を日本で真っ先に取り入れた地域である。さらに歴史を遡れば、弥生時代の稲作から九州は日本最先端の地域というわけだ。

感想「面白いほどよくわかる哲学・思想のすべて」

長期間ブログを放置していましたが、久しぶりに投稿してみます。


湯浅赳夫「面白いほどよくわかる哲学・思想のすべて」


最近、哲学というものに興味を持ったので読んでみました。
哲学には以前から憧れはあり、大学生たるもの講義をサボってニーチェやヘーゲルにのめり込まなくてはならない、と思ってはいたが、結局踏ん切りがつかず、今まで何も読んでいなかった。


この本は哲学について分かりやすくまとめていると思い、図書館で借りてみました。
しかし、哲学についてはさっぱり理解できない。ただでさえ浮世離れした数十人もの哲学者たちの思想をわずか60ページほどでまとめるという企画自体がそもそも無理があると思う。


ただ、宗教・政治思想・経済思想の章は、読んでためになる内容だと思う。
私は高校生の時は世界史を選択したが、思想家の名前と主要著書は覚えても、彼らが何を言いたかったのかはほとんど理解していなかった。そういうものが、ぼんやりとではあるが、つかむことが出来たのはよかった。

書評「債権なにがなんでも回収法」

石原豊昭『債権なにがなんでも回収法』

 貸した金や商品の代金の取立てについて、波風の立たない穏やかなやり方が相手に強烈に嫌がられるやり方、若干違法性のあるやり方まで、債権回収に使えるさまざまな方法を紹介している。
 本書では法律の話はもちろんあるが、それがメインではない。債権回収の2要素は「支払い意思」と「支払い能力」である。相手が借金を返す気が無いと訴訟など面倒な手段を用いなければならなくなる。どのように債務者を追い詰め、借金を返す気にさせるかなど、駆け引きのやり方について説明している。債務者への圧力のかけ方もいくつか紹介されているが、債務者の自宅へ夜討ち朝駆け、さらに、第三者の同情を得て債務者がその地に住みづらくなるように「頼むよ、ナ、頼む、返してくれ」と言うなど債務者がバツの悪い思いをするような演出をするとよい、という方法には感銘を受けた。他にも、どこの悪徳弁護士だと突っ込みたくなるような方法が紹介されている。

 法学部生など、債権法(民法)を学ぶ人は、これから学ぶことが債権回収にどのように使われるのかを知るために、本書を読むことをおすすめする。

書評「いちばんわかる税法の本」

野口浩『いちばんわかる税法の本』TAC出版

 所得税、法人税、消費税、相続税についての大まかな説明を分かりやすくしている。三木義一先生の「よくわかる税法入門」ほどチャラチャラしておらず、各税目ごとに説明されている。
 著者は税理士であるが、時々、税理士の立場から複雑な税制やそれをなかなか理解してくれない経営者に対する愚痴があったりして面白い。税理士としての経験談も多いから、税理士がどんな仕事をしているのか参考にすることもできるだろう。

 一般人は、税法はサラリーマンに厳しい、消費税はお店で商品を買った消費者が納税するものだ、相続税は自分が相続した財産にかかる、と思っていることがしばしばあるが、それが実は誤解だということもこの本を読めば分かりやすく説明してくれる。

感想『法律学入門』

佐藤 幸治, 鈴木 茂嗣, 田中 成明, 前田 達明『法律学入門』(有斐閣、2006年)

 私は法学部を卒業し、税理士試験合格を目指している身だが、改めて法律学を復習したいと思い、この本を読んでみた。買ったのは確か、大学1回生の時だが、結局読まずじまいだった。今は補訂版が出ているらしい。

 読み終えるまでには結構時間がかかった。Amazonの商品説明には"身近で具体的な問題に即しつつ法律の基礎的知識を修得し,徐々に抽象的・全体的な法の世界へと読者の視野を拡げられるように工夫した「簡潔な道案内書」”と書かれているが、一応3年で卒業単位を取り終えた程度の成績の私でも若干難解に感じる。本のタイトルには「入門」とあるが、大学1年生がこれを読んでもよく理解できないだろう。
 だが、法学部3、4回生が復習がてら法学を概観するには良い本かもしれない。法律とは何か、などといった根本的な議論はつい忘れがちなので、ある程度勉強が進み、これからだ、という人におすすめだ。

感想「戦国の長嶋巨人軍」

志茂田景樹『戦国の長嶋巨人軍』


 長嶋監督率いる巨人軍が自主トレ(と言うよりキャンプでは)で精神鍛錬の一環として自衛隊に体験入隊し、訓練中に突然戦国時代にタイムスリップ、桶狭間の戦いにやって来た。そこで現代兵器を用いて織田軍に加勢しながら戦国の世に野球を広めるというお話。

 この本はすでに絶版で、アマゾンでの中古購入価格が5000円を超えているから
手が出ない。図書館にないか検索すると、家からバイクで1時間の久御山町立図書館にあった。そういうわけで、簿記試験が終わった翌日に行ってきました。

 読んだところ、なんか、昔コロコロコミックでやっていた『ゴーゴー!ゴジラッ!!マツイくん』の小説版と言われても全く違和感の無い出来だった。長嶋監督が楽天的で一瞬で順応したり、桑田が饅頭屋を始めて失敗したり。
 巨人軍は織田信長に加勢するのだが、信長は野球をとても気に入り、巨人軍は戦国の世で野球を普及させる。織田家臣団の中にいくつか野球チームができ、トーナメント戦で勝ち残ったチームが徳川家臣団と戦うといったシーンもあり、巨人軍は彼らに野球を教えながら、時には合戦で信長を助けながら、戦国時代を生きてゆく。

 面白いかと言われればビミョーかな。読んでいくうちに引き込まれる感覚は無かったし、中途半端な所で終わっているのに続編が出ていない。
 5000円出して買ったら激しく後悔しただろう。

書評「大恐慌を駆け抜けた男 高橋是清」

「大恐慌を駆け抜けた男 高橋是清」松元崇

 本書は高橋是清を中心に明治維新から大東亜戦争に至るまでの日本の国家財政と政治・経済を眺めた内容である。内容は分かりやすく、難しい経済用語は一切登場しない。
 戦前の日本がどういう国家だったのか。高校までに習う歴史の授業では表面に現れたイベントを覚えるだけで、なかなか本質は見えないと思う。本書を読めば、財政という側面から、近代日本の姿が見えるだろう。

 本書の内容で興味深かったことは次のようなことだ。大日本帝国憲法下の日本は基本的に健全財政で、富国強兵と言われるわりには軍事費はそれほど高いわけではない。日清戦争の賠償金が金本位制を可能にし、国際的に日本の信用が上がり、日露戦争での資金調達が可能になった。第一次世界大戦直前まで日本の財政はヤバかったが、大戦で劇的に好転した。明治時代は政府は内閣を何度も潰してまで増税したが、大正期には政府は増税せず、地方に増税を押し付け、地方の疲弊を招き、陸軍の暴走の遠因になった。是清が殺されるまでは日本経済は結構順調で、経済の分かる人間がいなくなってから苦しくなった。高橋是清が死んで急に日本が「持たざる国」になったわけではないだろ。

 また、予算をめぐる政府と議会の対立はかなり激しいものだったようだ。憲法の教授は帝国議会を「天皇の協賛機関に過ぎない」と言うなど、やたら帝国議会を軽視する傾向があるが、議会の議決が無いと予算は通らず、前年度予算でやるしかない。政府提出の予算案が無修正で可決されることは明治にはほとんど無かったらしく、予算をめぐって内閣が倒れることは頻繁にあったそうだ。

 タイトルを見ると高橋是清が主役の本に見えるが、どちらかと言うと主題は近代日本の財政・経済・政治だ。前半は政府と議会との予算をめぐる対立と世界を相手にした日本経済の状況、後半は軍と大蔵省の予算をめぐる攻防が中心となっている。

レビュー「生徒会の七光」 飛鳥と杉崎はどうなるのか

『生徒会の七光 碧陽学園生徒会議事録7』 (富士見ファンタジア文庫) (文庫)
葵 せきな (著), 狗神 煌 (イラスト)

 本題に入る前に書いておくが、まず未読者向けのレビューを書く。それはネタバレの心配はしなくても大丈夫。その後、下の方に読んだ感想を書くが、これを見ると結構なネタバレになると思う。ネタバレ危険領域に入る前に警告を出すので、注意してください。


ネタバレ注意度:低(未読者の楽しみを奪わないよう配慮)


 今作は「生徒会の一存」シリーズの転換点となる作品であろう。これまでも杉崎の過去、義妹と幼馴染との二股が話題になったことがあったが、今作では義妹である林檎と幼馴染の飛鳥が本格的に登場する。
 特に、林檎のキャラには驚いた。一言で言えば、「純真勘違い少女」かな。林檎が近くに来たからという事で、杉崎が林檎を生徒会室に連れてきて、生徒会メンバーと楽しいことになるのだが、真冬、必死すぎる。林檎と真冬は若干キャラがかぶっているが(僕はそうは思わないが)、いろいろなスペックでは林檎が上回っているという事で真冬が打ちのめされた。
 でも、そんな真冬も可愛いです。

 飛鳥はひたすら杉崎を振り回す。先輩たちの卒業式だってのに杉崎は飛鳥に呼ばれて温泉宿に一泊することになり、そして物語は大きく動く。




生徒会の七光 碧陽学園生徒会議事録7 (富士見ファンタジア文庫) Amazon
生徒会の七光 碧陽学園生徒会議事録7 (富士見ファンタジア文庫) BOOK・OFF






ネタバレ注意度:中(ネタバレがあるが、作品の性質上、読んでも大幅に楽しみが奪われることは無いと思う。)






 杉崎は飛鳥の告白を受けるのだろうか。私は受けるのではないかと思う。
 おそらく、杉崎の気持の中での順位は

飛鳥・林檎>生徒会メンバー

ではないだろうか。ハーレムを作ると言っているのも、飛鳥と林檎との二股事件によるところが大きい。きっと、飛鳥と林檎のために、みんなを幸せに出来る男になろうと思い、そのためにハーレムを目指しているのではないだろうか。もしそうであるならば、飛鳥と林檎でどちらを選ぶかという葛藤はあっても、生徒会は早期に選択肢から外れると思う。

 そして、理由は自分でもよく分からないが、鍵と林檎がくっつくことも無いような気がする。あのバカップルぶりが、最終的には林檎ルートが無いことを示唆しているように感じる。

書評『書いて稼ぐ技術』永江朗

書評『書いて稼ぐ技術』永江朗

 本書はフリーライターの魅力、フリーライターとはどのような仕事か、どのようにして仕事しているか、収入はどうなっているか、などについてまとめた本である。
 フリーライターは不安定な職業だと一般には思われているが、本書ではまずそれを否定している。フリーライターは元手のかからない商売であること、出版社勤務の編集者は会社が潰れたり担当する雑誌が廃刊になるとすべての仕事を失うことになるが、複数の雑誌に寄稿しているフリーライターにとってはいくつかある仕事の一つを失うにすぎないからだという。私は実際のところどうなのか知らないが、少なくとも、本書を読むとフリーライターという仕事も現実的なものだと感じた。

 このように、フリーライターも職業として成り立つと思わせた後、フリーライターの仕事のやり方の説明に入る。営業の方法、編集者はどのようなライターを求めているか、単著で本を書くと信用されるから新人のヒマなうちに書いた方がいい、など。そして、フリーライターとしてどのようにステップアップするか、原稿料や印税はどうなっているかという話はフリーライターの実態像を知らない私にとって参考になる話だった。
 また、フリーライターにとっては必須となる情報収集の方法も説明しているが、これは一般人にとっても知っておくべきことも多いと思う。特に、インターネットを使った情報収集術は参考になるだろう。

 ただ、本書はフリーライターの難しさにはあまり触れられていない。本を読んだ限りでは、この通りにやれば誰でも成功しそうな気がする。私にはよく知らない世界なのだが、何においても独立して商売して成功するのは一部の人間だけで、多くの人は失敗しているのではないだろうか、と素人ながらに考えている。フリーライターは誰でも食べていける世界なのか、それとも、(著者にとっては競争相手をいたずらに増やす行為だから考えにくいが)人々をフリーライターの世界に誘い込むために悪い面を隠しているのか、そのあたりの事情はよく分からない。もし本書を読んで「なるほど、フリーライターとはこういう仕事なのか。ふむふむ。」を飛び越し、「よし!おれもフリーライターになるぞ!」と言う人がいたら、そのあたりのことも心配した方がいいだろう。


書いて稼ぐ技術(BOOKOFF)

書いて稼ぐ技術 (平凡社新書)Amazon

気になる本「地球と一緒に頭も冷やせ!」

『地球と一緒に頭も冷やせ!』とは?――訳者・山形浩生氏に聞く (1/2)

本書では、感情が先行する環境問題の議論が行われている中で、冷静に理性的に考えようと訴えているようです。

読んでみたいから、図書館に頼んでみよう。

「司法は腐り人権滅ぶ」書評

井上薫「司法は腐り人権滅ぶ」(講談社現代新書、2007年)


 かなりセンセーショナルなタイトルの本書、一体何を言いたいのかというと、主な内容は蛇足判決(ねじれ判決)と裁判員制度の批判だ。

 著者の井上薫は元裁判官で、判決文を導くのに必要の無いことを判決文に書いた「蛇足判決」は越権行為であり違法だと考えていた。その考え方を自身の職務で実践し、井上氏の判決文は短いものが多かった。それを当時所属していた横浜地裁の所長に改善するよう勧告されたが井上氏は従わず、人事評価で減点され、判事に再任されなかった。(井上薫「我、「裁判干渉」を甘受せず」「諸君!」2006年1月号)

 本書で越権の判決として批判しているのは尊属殺人重罰規定違憲判決、小泉首相靖国参拝違憲判決、愛媛玉串料訴訟最高裁判決の3つの判決である。

 尊属殺人重罰規定違憲判決とは、10年以上前から父親から性的虐待を受け妊娠までしていた女性(加害者)が父親に別の男との結婚を希望すると父親に監禁され、思い余って父親を殺害したという事件だ。余りにも気の毒な境遇の彼女を実刑に処すべきてはないと多くの裁判官は考えたが、当時、親殺し(尊属殺人)は死刑または無期懲役の重罪だった。殺害状況から過剰防衛(刑の免除が可能)は認めがたく、心神耗弱と情状酌量で減刑しても刑法上の規定により懲役3年6月が精一杯であり、執行猶予(懲役3年以下の場合のみ)を付けることができなかった。
 そこで、最高裁は尊属殺人を執行猶予が付けられないほどの重罰にするのは平等原則に反し違憲だとする判決を下した。
 井上氏はこの判決のやり方を批判している。最高裁は憲法裁判所ではないので、事件ごとにある法律を適用することが違憲だと判断することは許されても、法律そのものを違憲だと判断することは許されない、というのが理由だ。だから、尊属殺人の規定それ自体を無効だと判断するのは越権であり、この事件に適用することが違憲だと判断するべきだと主張している。


(後日追加執筆予定)

金八先生第8シリーズ最終回

 3年B組金八先生第8シリーズも本日で完結しました。

 今シリーズはいつもに比べて内容がソフトになった気がします。第5シリーズから私は金八先生を見ており、いつも波乱万丈ハラハラドキドキな展開に手に汗握っていたものですが、今シリーズはそのような話は少なかったです。千尋が男に騙されて連れて行かれたときくらいでしょうか。
 金八先生も定年が近づき、ますますヒートアップ、というわけにはいかないでしょうな。若干覇気がなくなってきたことは否めませんが、ベテラン教師としての味と風格、そして、普段のおっとりとした声と、ここぞという時に渾身の力を込めて張り上げる声とのギャップが新たな魅力を出していると思います。

 さて、第8シリーズのテーマは問題親でしたが、いろいろいましたね。息子が宿題で出した絵がコンクールに選ばれなかったことで教育委員会に訴えたり、娘に友人がぶつかって転倒・負傷し、当事者同士では解決しているのに民事裁判をやってみたりと。モンスターピアレンツ。ドラマに出た親達は誇張ではなく、実際にはもっとすごい人がいるらしいです。
 あと、学校裏サイト。私の母校にもあるようですが、ここまで陰湿じゃなかったです。といっても、検索サイトで学校名入れて出てくるようなサイトしか知らないので、逆SEOをしているような本格的な裏サイトについては存在を知らないだけかも。
 多くの場合、生徒や先生の悪口を書きあったりするなど悪いように描かれていますが、逆にそれが良いように描かれていたことが私の記憶の中では2度ある。1度目は、千尋のSOSを裏サイトのおかけで察知したこと。2度目はみんなが裏サイトで本名を出していたシーン。きっと、“インターネット=裏サイト=いじめ=禁止しちゃえ”のような短絡思考に与したくなく、インターネットは便利なものだが使い方次第だと言いたいのだろう。


 ところで、卒業式の3B全員による答辞だが、あれを見て3Aの人が可哀想だと感じたのは私だけだろうか。

フルメタ 最終章を前に振り返ってみる

 「フルメタル・パニック!せまるニック・オブ・タイム」が発売され、シリーズ完結まで残すところあとわずかとなった。ここれ、今までの話を振り返りながら、書評も兼ねていろいろと書き連ねていこうと思う。
 なるべく楽しみを奪うようなネタバレは避けるつもりだが、どうしてもストーリーに言及することになるので、注意して頂きたい。



 シリーズ開始は平成10年。物語上の時代もだいたいそのくらいだろう。ジャンルを定めるとすれば、学園ミリタリーラブコメといったところか。
 物語上の世界ではソ連は崩壊せず、中国は南北に分裂し、冷戦も終わっていない。また、AS(アーム・スレイブ)という巨大人型戦闘ロボットが開発され、陸戦で活躍している。
 主人公、相良宋介は幼いころ、乗っていた飛行機が北極の氷上に不時着し、ソ連軍に救助されたが暗殺者として育てられ、いろいろあって傭兵AS乗りとして各地を転々とし、秘密軍事組織ミスリルに入隊した。(詳しくは「極北からの声」で)
 ミスリルとは、冷戦が続き3度目の核兵器が使用されたことをきっかけに、「可能な限りの平和」を目指し、世界各地の武力紛争の火消し役をつとめる傭兵集団である。
 宋介はミスリルの任務で、都立陣代高校2年生千鳥かなめを護衛するために、その高校に転入することになった。千鳥はウィスパードという能力の持ち主で、未知の技術(ブラック・テクノロジー)を持っている。このような人物は世界に数十人存在し、アマルガムなどの組織に狙われている。そういうわけでミスリルが護衛することになった。
 そして、時には千鳥が敵に狙われ宋介が彼女を守るために戦ったり、またある時には幼いころから戦争付けの宋介が下駄箱に入れられたラブレターを爆弾と勘違いして爆破するなど戦争ボケっぷりを発揮し、千鳥、テッサ(16歳の女の子にしてミスリル西太平洋戦隊司令官、ウィスパード)の宋介をめぐる三角関係にやきもきさせられながら、物語は進行していく。
 基本的に、敵と戦うまじめな話は長編(「戦うボーイ・ミーツ・ガール」など動詞+英単語3つのタイトル名)、ラブコメな話は短編(「放っておけない一匹狼?」など漢数字が入り?で終わるタイトル名)に収録されている。長編で泣いて短編で笑うというのが一般的な読み方だ。


 そんな感じで、いろいろ事件に巻き込まれながらも何とか千鳥は高校に通い、宋介は高校生と傭兵を兼業するという日々が続いたが、ついに、千鳥はアマルガムに捕らえられてしまう。(「燃えるワン・マン・フォース」)ミスリルも総攻撃を受けて壊滅状態になり宋介は手がかりを探すために東南アジアのある国に行き、いろいろあって、うまく逃げたミスリル西太平洋戦隊と合流し、もうすこしで千鳥と感動の再開を果たすというところで信じられない展開に…(「せまるニック・オブ・タイム」)




 さて、これからどうなるだろうか。私としては、もう一度、大貫善治や会長閣下に活躍してもらいたいのだが。林水会長は「つづくオン・マイ・オウン」で宋介と千鳥のことを気づいたし、生徒の避難に協力したから、ひょっとしたらもう一度重要なシーンで登場するかもしれない。
 千鳥も、このあとどうなるだろう。本格的にレナード側に付いたことでひとまず安全な状況にいるようにも思えるし、そのレナードも敵になるとは考えにくい。宋介とカリーニンの出会いからこれまでの経緯を見て、この2人の関係は絶対のものだと信じたいし、カリーニンがほいほい裏切りを繰り返すとも思えない。普通に考えれば、千鳥が考えを改めて宋介・テッサ陣営に戻り、ミスリル対レナードの決戦になるのがオーソドックスな展開だが、私は、最終的には宋介・テッサ・千鳥・レナード・カリーニンの意見は一致するのではないかと予想している。

 それと、話は少し変わるが、このシリーズ全体を読んで、その裏側にある背景というか、著者の心情というものを最近私は感じるようになった。
 この小説に込められたものは、戦争とそれに対する日本社会・政府の無警戒さへの嫌気ではないだろうか。
 「揺れるイントゥ・ザ・ブルー」で、貧しい島国に置かれた米軍の科学処理工場がテロリストに襲撃されミスリルが対処するという話で、宋介の心情が次のように描かれている。「どこでも同じだな、と思った。貧しい国や地域が、いつも貧乏くじを引く。軍事基地、廃棄物処理場、原発。場合によっては、武力紛争というおまけがつくこともある。」(P.140)
 また、短編では、宋介の戦争ボケが注目されるが、逆に長編では日本人の平和ボケが描かれている。国内で戦闘が起きているのに、省庁間の縄張り争い、といった具合だ。平和を知らない戦争ボケの宋介と、平和に浸かり続け戦争を忘れた日本のコントラストには、少し考えさせられるものがある。

地球温暖化の原因は太陽?

 月刊宝島2008年4月号(669巻)に興味深い記事があったので紹介したい。

丸山茂徳『地球温暖化の主犯は「CO2」ではありません』P.14〜

 本書によると、地球温暖化の原因のうち、二酸化炭素が占める割合は小さなものだという。産業革命以降、二酸化炭素が原因の地球の温度上昇は0.4度だそうだ。
 それよりも大きな原因は雲の減少である。雲は太陽光を遮るため、雲の量が1%減少するだけで地球の平均気温は1度上昇するという。雲の量は宇宙放射線の影響を受ける。宇宙放射線は太陽の活動が活発になると地球に到達する量が減り、太陽活動が低下すると地球により多く到達するらしい。近年、太陽は活発に活動するようになり、それにより地球に到達する宇宙放射線は減少、雲の減少、地表に到達するする太陽光の増大、平均気温上昇というからくりになっているという。

 つまり、地球温暖化の原因は地球外にあり、人間にはどうしようもないらしい。
 しかし、著者は太陽活動は今後低下し、2020年には地球は寒冷化に向かうと予想している。


【関連ニュース】
地球温暖化の原因は二酸化炭素じゃないとなぜ誰もいわない?

一気に9冊4

 春休みは経済学の入門書とかジョージ・オーウェルの評論とか司馬遼太郎「坂の上の雲」などの長門的な書物を読もうと思っていたが、春休み前半を涼宮ハルヒシリーズに費やしてしまった。フルメタとか紺碧の艦隊とかも読み始めると一気に行くから、自分は小説が好きなのかもしれない。

 昨日、分裂まで読み終えたわけだが、アニメでやっていた話はほんの序の口だったようだ。アニメしか見ていなかった頃は、神とも言える能力を無意識のうちに持つ迷惑女子高生と彼女に振り回される宇宙人・未来人・超能力者・一般人のドタバタ学園コメディと思っていたが、どうやら、敵側(?)の超能力者、宇宙生命体、未来人が現れ、ハルヒ側の超能力者組織「機関」、宇宙的生命体「情報統合思念体」、未来人組織が共闘関係となり、宇宙的、時空的、超能力的な大戦争が勃発するのではないかという予感がするのである。想像していた感じとは少し違うな。暇つぶしに1冊買ってみて、今では次巻「驚涼宮ハルヒの驚愕」の発売を心待ちにしている次第である。

「せまるニック・オブ・タイム」書評

「フルメタル・パニック せまるニック・オブ・タイム」


※ネタバレ注意






 フルメタもそろそろクライマックスに差し掛かってきました。今回はついに、ウィスパードの謎が明らかにされます。
 作中に出てきたウィスパードの中で誕生日が分かっている千鳥かなめ・テッサ・レナードはともに12月24日。やはりこれは偶然ではなかった。

 それにしても、今回は予想外な展開が多いです。ミスリル関係者が敵から攻撃されることは毎度の事ですが、まさか千鳥が…千鳥が敵に襲われたのではない。千鳥がレナード側に付いたのだ。それも、精神的に追い詰められての結果ではない。その直前に大佐殿と感動の再会を果たし、もうすぐ宋介にも会えるという時にだ。おそらく、実験施設やむすく11の深奥部に入ったことが彼女の精神に大きな影響を与えたのだろう。
 それと、これも薄々感づいてはいたが、レナードはやはり本当の悪役ではないようだ。アマルガムも彼にとっては利用対象かもしれない。レナードはウィスパードによって狂った世界を元に戻そうとしている。しかし、どうやって?千鳥もカリーニン少佐もレナードの考えに賛同している。カリーニン。飛行機事故に遭った宋介を助け、その後養子にしようとし、長く行動を共にしただけに、カリーニンと宋介が敵対するというのは想像できない。私は今まで大佐殿の言う「ウイルス」役としてアマルガムに乗り込んでいたのだと思っていたのに。もっとも、ウイルスとして機能しているとも言えなくもないし、レナードもどうなるか分からない(本当に敵かどうか微妙)。今後の展開が気になる所だ。

 そして、一番驚いたのが、クルツとマオだ。まさかあの二人がとは。しかも、いきなりだ。千鳥と宋介のように10冊以上の前ぶりがあれば分からなくはないが。
 あの後、クルツはどうなっただろうか。今のところ分かっているのは、意識を失ったことだ。ヤバそうなことは分かる。瀕死の重傷を負った宋介はすぐにレモンに助けられたから命拾いしたが、今回クルツを救援した勢力は見当たらない。実はどこかで生きていて、宋介・マオのピンチにライフル1発をお見舞いしてくれるのか。その後マオに羊100頭を贈るのか。



書評「日本とフランス二つの民主主義」5

薬師院 仁志 (著)『日本とフランス 二つの民主主義』

 民主主義対絶対王政の時代は終わり世に民主主義が普及した現代において、民主主義の中の相違点、つまり、自由主義と平等主義のどちらを選ぶかが問題となる。この二つは対立する概念であり、近代の民主的な選挙では、このうちのどれを選ぶかが焦点となっている。しかし、日本では戦時期に民主主義も自由主義も共産主義も一緒くたに弾圧対象となったために、民主主義に対する正しい理解ができていない。だから、日本ではどの政党も民主的で自由で平等な社会を目指そうということになり、国民は事実上、選挙で選択肢が与えられていない。
 本書では、フランスの社会情勢を例にして、平等主義を紹介している。日本はアメリカ型の自由主義社会であり、自由主義の良さも悪さも知れれているが、フランスのような平等主義はあまり知られていない。自由主義と平等主義それぞれの長所短所を知ってもらい、国民が正しい情報と理解を持った上で選挙に臨むことが著者の狙いである。
 なお、ここでいう自由とは、あくまで「経済活動の自由」である。個人の思想や宗教は日本もフランスも当然自由である。これらの自由をも奪って完全な平等社会を築こうとするのがソ連・北朝鮮などの共産主義(社会主義)、経済活動の自由を制限して格差を許容範囲にとどめようとするのがフランスなどの平等主義(社会民主主義)、経済活動の自由を広く認めて自由競争によって経済を活性化させようとするのがアメリカ・日本などの自由主義だと本書では位置付けている。本書では平等主義と自由主義の対比に重点を置いている。


 本書は、政治的な意味における右と左が何を意味するのかを知るためにも役立つ。右翼、左翼。
 本来、伝統的・保守的・現状維持的な主張が右であり、革新的な主張が左である。つまり、産業革命以来の伝統である自由主義(リベラル)が右派、自由を制限して実質的な平等を実現しようというのが左派である(共産主義はこれを極端にしたもの)。右翼=国粋主義という認識は本来の区分法ではない。
 ところが、日本では、戦後長らくこの構図が当てはまらなかった。日本では戦時期に民主主義も自由主義も共産主義もともに国家主義に反するものとして弾圧対象になった。当時は民主主義・自由主義・共産主義が国家主義と対立するものと考えられていた。このため、日本では「保守的」という言葉が自由を抑圧する封建的な政治を意味するものと考えられていた。戦後の左翼人は戦前戦中の考え方を否定しているつもりでも、この考え方はしっかりと継承した。また、自民党などの保守政党は自由主義を掲げてはいたが、護送船団方式や食糧管理制度、公共事業を通じた市場原理に反する利益配分など、自由主義とは程遠い政策を続けてきた。
 この結果、自由を制限して既得権益を守ることが保守主義だと理解され、右派=保守=反動的=統制主義、左派=革新=進歩的=自由主義といういびつな等式が成り立ったと言う。(P.60〜67参照)本来は右派=保守主義=自由主義で自由競争推進、格差やむなしで、左派=統制主義、格差抑制である。
 もっとも、私はこの点については少し疑問を持つ。単に日本では政治用語の使い方が欧米諸国と異なるだけで、55年体制は中道左派の自民党と極左の社会党・共産党の対立の時代ではないかと私は思う。
 しかし、本書を読めば、「右」と「左」、「保守」「革新」などの政治用語の混乱を整理することができるだろう。
 なお、アメリカでは、共和党が自由主義、民主党が(あくまで共和党との比較の上で)平等主義である。にもかかわらず、民主党の方がリベラルと呼ばれているが、ここでいうリベラル(自由主義)とは経済ではなく宗教についての話である。共和党はプロテスタントの倫理観の影響を強く受けており、人工妊娠中絶や同性愛、進化論教育に反対しているが、民主党はそれらについて寛容であり、そういう意味でリベラル=自由なのである。経済政策から見れば、共和党の方が自由主義である。(P.71〜76)


 フランスの社会の長所短所や「右とか左って何?」といったことを知りたい人に本書をおすすめしたい。読んだところ、著者はフランスびいきのように感じられるが、フランスの社会政策やその考え方について問題点も含めて深く解説している。
 また、愛国心=右翼=反民主的=国粋主義などという短絡的な発想に陥っている人にも是非読んでもらいたい。
 また、巻末資料には減税・補助金などフランスの子育て支援サービスが17ページに渡って収録されており、それだけでも利用価値はあると思う。


以下、私が特に興味深いと感じた部分をピックアップする。

日本の左派政党の凋落「“珍主張”を続けた日本の左翼人」P.48〜
消費税は本当の金持ちに不利な税制P.51〜53
郵政選挙、保守政党らしい自民党と反対主張を出せない野党P.79,80
社会民主主義の誕生=愛国心の強調P.141〜145
徴兵制に賛成するのは左翼P.146〜148
日本的左翼勢力の自己矛盾P.148〜151
人権 神に守られるアメリカ人、国家に守られるフランス人 両憲法の比較 アメリカは人権神授説P.164〜173,76
フランス「内戦」 対した暴動ではなかった?P.178〜189
フランスの雇用 正規と期限付 非正規雇用の方が企業に不利P.216〜219
フランスの少子化対策 手厚い福祉と安い学費P.232〜242




『日本とフランス二つの民主主義―不平等か、不自由か』
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感想「坂の上の雲」1巻

 先日購入した司馬遼太郎「坂の上の雲」の1巻を読み終えました。

 この作品は、明治時代に活躍した正岡子規、秋山好古、秋山真之を描いた歴史小説である。正岡子規は短歌俳句の世界で、好古は陸軍騎兵隊で、真之は海軍で活躍した。第1巻は、彼らの少年時代から、いよいよこれから大仕事に取り掛かる青年期に入るあたりまでを描いている。
 私が感じたことは、明治時代の希望である。まだ近代国家として産声を上げたばかりの日本では、己の実力次第で上に登り、国家を引っ張っていくことが現代よりも現実的なものとして描かれている。事実、それほど裕福ではない武家の家に生まれた秋山兄弟が日露戦争で重要な役割を果たすのだ。特に、日本海海戦のT字戦法は秋山真之無しには語れない。

 なるほど。すでに完成したとも思える現代の日本と異なり、当時の日本は欧米列強に追い付け追い越せであった。明確な目標がそこにはあった。だからこそ、その国を背負う若者を生き生きと描くことができるのであろう。


 

「ジパング」レビュー

 以前、ニコニコ動画で見たアニメ「ジパング」のレビューでも書こうと思う。

 この作品は、ハワイでの米軍との合同演習に向かう海上自衛隊イージス艦「みらい」が途中ミッドウェー島付近で低気圧に遭遇し、1942年にタイムスリップしたところから物語が始まる
 この作品のテーマは、自衛隊は戦場で何ができるか、ということだろうか。日本は、自衛隊は戦後現代に至るまで戦争を経験しなかった。それは幸運なことかもしれない。だからかもしれないが、戦場に放り込まれれた時の「みらい」乗組員の発想は決死の戦闘を繰り広げる日米両軍のそれとはズレまくっていた。敵と見なして攻撃を仕掛ける米軍に対して「専守防衛」である。そして、目先の人命を助けることのみに懸命で何のビジョンも描けていない彼らが、早期講和を果たし理想の国家「ジパング」の建設を目指す元帝国海軍の協力者草加を「裏切り者」と呼ぶ。
 そんな彼らも、米軍機の攻撃を受けて艦を損傷し5名の死者を出すことで、少しだけ自分の甘さと置かれた境遇を悟り、そこでアニメは終了する。


 しかし、海上自衛隊監修というからには、イージス艦の作戦行動シーンの描写はある程度の正確性を備えているだろう。実際にイージス艦はどう戦うのか、そのイメージを掴む上において、この作品は見る価値があると思う。

ジパング

 昨日からニコニコ動画でアニメ「ジパング」を見ております。
 海上自衛隊のイージス艦がハワイで米艦隊と演習を行うために太平洋を航行中、ミッドウェー沖で低気圧に遭遇、そして低気圧を抜けたときには昭和17年ミッドウェー海戦海域にいた、というわけだ。戦国自衛隊の海自版と思っていい。
 ちなみに、18話では石原莞爾が立命館大学で講演している場面があります。彼の世界最終戦争論、見事な予言であろう。おそらく、彼が本作品の鍵となる人物と思われる。


 実は、私は以前から石原莞爾という人物に興味を持っていた。満州事変の黒幕でありながら日中戦争の宣戦不拡大や対米戦反対を主張し、他の陸軍主戦派とは異なる。そして、当時の人間には見られない観察眼といおうか、彼は核兵器の登場とその後の米ソ冷戦を予言している。
 また、満州事変を謀略しながら対米戦には「油のために戦争するやつがあるか」などの発言もあり、彼は戦争に対し信念を持っている。

 私もまだ彼のことはあまり知らないが、研究する価値のある人物だと思う。

三池炭鉱の映画を見て、道頓堀見物4

2月2日

 久しぶりの自動車教習所の予定だったが、前日の夜更かしのせいか、寝坊。
 出席を諦め、適当にネットしていると、前から気になっていた映画『三池 終わらない炭鉱の物語』の上映が神戸であると知って、新快速で行ってきました。

三池 終わらない炭鉱(ヤマ)の物語

 まず、熊谷監督の講演。
 熊谷監督は東京出身で大牟田とは関係なかったが、閉山後の街づくりのシンポジウムに訪れ、炭鉱の歴史遺産の重要性に気付く。しかし、大牟田市民は炭鉱の遺産を残すことに否定的だった。それは、「負の遺産」があまりにも大きすぎるからだという。
 「負の遺産」。映画にも描かれていたが、囚人労働、外地からの移住民の過酷な労働、三池争議、炭塵爆発事故。
 特に、三池争議が最もつらかっただろう。なにせ、敵はかつての仲間なのだ。合理化と人員整理を進める会社と、闘争のための闘争に明け暮れる労組。三池争議のきっかけは、会社側の指名解雇だった。それに対して労組側は無期限ストに突入。当時の日本は高度成長真っ盛りで仕事は他にも沢山あり、会社の指名解雇に従って退職すれば割り増し退職金ももらえるなど、そう悪い条件でもなかった。しかし、三池炭鉱労組は、「退職する組合員の氏名を総評(全国の労組のトップ)に通告してどこにも行けないようにしてやる」と脅すなど、もはや誰のための闘争だか分からない。
 また、この三池争議には社会主義者の向坂逸郎の指導があったが、「机上の空論しか知らない向坂のモルモットにされた」と嘆く女性の証言もあった。
 このように、労組側の問題点にも突っ込んだ作品は私が見る中では初めてであり、「よそ者だからこそ」の視点でいい作品ができたと思う。


 映画の後は、ふらっと道頓堀に。
 さすがB級グルメの町。今まで生きてきた中で最高のたこ焼きとお好み焼きを味わうことができた。しかも、全部で1000円ちょっと。それに、ちゃんとカニもいたし、阪神ファンが飛び込む橋も見た。あと、観覧車があるメリーゴーランドも。

道頓堀2008,2,2たこ焼き2008,2,2

「現代の教育」レポート 執筆メモ

この投稿は外出先などでレポート執筆のためにメモするために作った物であり、他人に見せることは想定しておりません。見ても構いませんが、意味不明であまり役に立たないでしょう。




「子どもの遊びと発達汽團▲献Г旅柔論と物と関わる遊び」読書メモ

人間は内部に作り上げた論理数学的知識(関連づけ)を通じて、あらゆる知識を構成している」
「論理数学的知識が低レベルの時期は、たとえ自転車のペダルが車輪につながっているのを“見た”としても“知る”ことはできない」
「人間はものを目で見るのではない」10頁

なるほど。
外部知識を取り入れても、それを理解するためには自分の頭の中で整理する能力が無いとそれは知識にならない、ということか。
難しい刑法学の理論を何度聞いても理解できないことと同じかもしれない。



物と関わる遊びが重要な理由
・赤ちゃんや幼児は事物に対して強い興味を持っている
・考える力を育てることに役立つ
22頁


遊んでいる子供への保育者の対処

1)やり方を教えない
自分で考える機会を失い、論理数学的知識を構成できない。30頁

5)子供たちの相互作用を励ます
子供の脱中心化を促し、考えることを動機付ける。33頁

「新しい神の国」読書メモ

読書メモ

古田博司『新しい神の国』ちくま新書


真面目な学者への「茶化し」は江戸時代からの庶民文化。2ちゃんねらーもその延長。(P110〜116)

日本の右傾化は左翼が嘘をつきすぎた反動によるもの。
文化大革命礼賛。北朝鮮「地上の楽園」。拉致はない。核開発は無い。
(P.117〜119)
左翼は多人数という数の力に依拠し、マイノリティの右の意見を無視し、学会・官界・マスコミでの権益を最大限に伸張させ、人脈・名誉・論壇を独占し、人の諌めを聞かなくなった。それが日本の左翼を堕落させた原因だろうか。(P.119)


 とまぁ、日本の左翼に手厳しい指摘をしている。早い話、日本の左翼はだらしないと。

 あと、第1章では、神道についてちょっと醒めた解説。
 日本人は無宗教だとしばしば言われるが、正月には初詣に行ったり、受験前にも神社に行ってお祈りしたり、祖父母と住んでいる人だったら家に神棚があったりと、多くの日本人にとってはやはり身近な存在だろう。
 そんな神道をちょっと離れた所から解説している本書は、身近過ぎてよく分からない神道の概観を把握するのによいかもしれない。





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